初めて私が投資を始めようと思って何となく本屋で買ったのが、
「世界で一番やさしい割安株の本―損をしたくない!なら、安全・堅実な「割安株」投資です」
(もう廃盤??)
という本でした。
今思えば本当にシンプルな内容でしたが、それが逆に分かりやすくて続けられるきっかけになったと思います。
この指標は今もスクリーニングをする時のベースになっています。スクリーニングとは色々な条件で銘柄を絞り込みするものです。証券会社が提供しているものを使うことが多かったのですが最近は四季報のものを使うことが増えました。
本はもう手元にありませんが、何となく覚えている内容が次の4つの指標を組み合わせてスクリーニングにかけて銘柄を選定する方法です。
なお、各指標の目安を書いていますが東証1部や2部などの比較的大きな企業が対象です。成長性の高い新しい会社は当てになりません。
PBRが低いと割安。目安:1.0未満
PBR:株価純資産倍率
これが1より低いと会社の価値よりも株が割安となっている状態です。
あくまで理論上の話ですが、PBRが1未満の時、もし会社が倒産して資産をすべて売却すると、手持ちの株の価値よりも多くお金が株主に還元されることになるため株主は損をしないと考えられています。
ちなみにこのようなアルファベットの指標は英語を略しているので、元の英語で覚えると理解しやすいですね。
PBR=Price(時価総額)/ Book-value(帳簿上の純資産) Ratio(率)
PERが低いと割安。目安:15~20以下
PER:株価収益率
株価と利益を比べる指標です。株価を1株当たりの利益で割ると出てきます。
PERが低いほど利益に対して株価が安くなっていると考えられます。
業種や企業規模によってPERが大きく異なるので、同業他社と比較して低そうなら割安の可能性があります。
20というのはあくまで目安で、同じ業種の会社と比較しながら見ないといけませんが、私は15以下でスクリーニングすることが多いです。
PER=Price(時価総額)Earnings(純利益) Ratio(率)
ROEが大きいと良く稼いでいる会社。目安:8%以上
ROE=自己資本利益率
自己資本に対してどの程度儲けているかを表します。
ROE(%)=当期純利益÷自己資本×100
ROE=Return(利益) On Equity(株主)の略
自己資本比率が高いほど安全性が高い。目安:55%以上
自己資本比率が高いほど、借入金の割合が少ないということです。
すなわち借金に頼らず操業できており倒産のリスクが減ると考えられるため、投資先として安全性が高いと言えます。
ただし、業種によってばらつきがあります。固定資産を多くかかえる不動産業や、利用者からの預金でお金を回している銀行は自己資本比率が極端に低いことが多いです。
PBR、PER、ROE、自己資本比率は必ずセットで使う
1つの指標を見るだけでは危険です。たとえばPBRが1以下でも、ROEが低く、自己資本比率も低い。この会社は稼ぐ力が少なく借入金も増えており成長の期待が少ないと考えられます。
以上の4つの条件をすべて満たすことができていれば割安な株です。買っても大きく下がることは少ないはずです。
各指標の言葉の説明はこちらを参考にさせていただきました。野村證券|証券用語解説集