【チャート分析】グランビルの法則で売買タイミングを計る

グランビルの法則について説明します。

グランビルの法則はグランビルというアメリカ人が編み出した法則です。

シンプルですが買い・売りのタイミングの目安に結構使えます。

買い・売りそれぞれ4つ、合計8つの法則があります。

8つですが、買いの法則を反転させた内容が売りの法則となるため実質は4つ覚えておけば大丈夫です。

目次

使用するデータは2つ

グランビルの法則では次の2つを使います。

移動平均線

グランビルの法則はもともと200日移動平均線(40週移動平均線)を使いますが、短・中期の移動平均線でも通用することが良くあります。

ちなみにグランビルの法則では移動平均線の傾きがポイントです。

株価(終値)

移動平均線と終値の位置関係を見ます。

買いのタイミング

①横ばい、または上向きになりつつある移動平均線を株価が下から上抜けた時

週足

1つ目の買いタイミングは、横ばい~上向きになりつつある移動平均線を上抜けた時です。

チャートでは赤色の200日移動平均線が横ばいになりつつあるところを上抜けた後に上昇しています。

移動平均線が下向きから横向きになるのは、上昇トレンドへの転換を意識して買いたい人が増えてきているということを示します。移動平均線を超えたタイミングで多くの人がトレンド転換サインと捉えて、買いが入りやすくなります。

なお他の分析を組み合わせるのがおすすめです。

たとえば上のチャートではダブルボトムが見られます。ダブルボトムは底からの転換サインであることが多いため、グランビルの法則と組み合わせることでより確度が上がります。

・移動平均線は横ばい~上向き
・ダブルボトムなど他の分析と組み合わせるとさらに良い

②上向きの移動平均線を株価が下抜けた時

2つ目は上向きの移動平均線を株価の終値が上から下抜けた時です。

一般的に、①のパターンの上昇トレンドが始まって一段落した後に起こりやすいです。

最初に買いそびれた人が移動平均線で待ち構えているので、移動平均線のあたりで一気に買いが入ります。

ただ移動平均線を下回ったらそのまま下落するケースもあるため、長い下ヒゲのついたローソク足が出た時や、実際に反発したのを確認してから買うとさらに確度が高まります。

・移動平均線は上向き
・上昇トレンドの序盤に出やすい
・下ヒゲローソク足の出現や反発を確認してから買うと成功しやすい

③上向きの移動平均線に株価が上から近づいて離れた時

3つ目は、上向きの移動平均線を株価が上から近づいて下抜けずに離れた時です。

日足

このチャートでは赤色の50日移動平均線に近づきすぐ離れています。

②の買いパターンと似ていて、下抜けるか下抜けずに反発するかの違いです。

上昇トレンドが続いている中盤から終盤あたりに出やすいとされています。

上昇トレンドが強い時は売り手はそれほど多くなく、移動平均線に近づいた辺りから買いが増え始め移動平均線を下回らずにそのまま反発する格好になります。

こちらも②と同じで反発したローソク足を確認してから買うと失敗を減らせます。

・移動平均線は上向き
・上昇トレンドの中盤・終盤に出やすい(トレンドの勢いが強い)
・反発を確認してから買うと成功しやすい

④下向きの移動平均線から株価が大きく急落した時

4つ目は、①~③と異なりトレンドに逆らってトレードする唯一の逆張りパターンです。

下向きの移動平均線から株価が大きく下がって、移動平均線と株価が大きく乖離した時に一時的な反発を狙って買います。

株価は移動平均線から離れるとまた近づく習性があるためこれを利用します。

ただこの買いパターンは、トレンドとは反対の行動となるため難易度が難しいとされます。

そのため同銘柄の過去の反転パターンを参考にしたり、ローソク足の下ヒゲの発生と同時に出来高急増を確認するなど慎重な見極めが必要です。

また、そのまま反発せずに下落することもあるため、損切りラインを厳格に設定しておく必要があります。

他のパターンと違い短い時間で利益を得ることができる可能性が高いですが、不慣れな人はトレンドに逆らわない順張りの①~③の買いパターンがおすすめです。

・移動平均線は下向き⤵
・急落後の短期間の反発を狙うため利益を素早く得られる
・トレンドに逆らうため難易度は難しく初級者には不向き。過去のパターンや他の指標も組み合わせると良い

売りのパターンは買いパターンの逆

売りにも4つのパターンがあります。

買いパターン①~④を反転させた形ですので、割愛します。

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